ホラをふくのもラクじゃない?

さて、この日の前半は、前回やった虚構のインタビューを、お互いにやってみましょー!というもの。


相手が振ってくる「ウソっこの設定」(→オファー、と言いますが)に思い切りのっかっていく…ということなんですが〜、これがなかなかの苦戦!

普段はねえ、現実とは違うことばっかり言ってたらただの嘘つきになっちゃいますけど、今日はいくらでも大ボラ吹いていいよ!っていうことで、チーム対抗でホラ吹き合戦。

さぞ楽しかろう…と思いきや。

意外と、相手の出してくる設定に、ちっちゃくちっちゃくのっかっちゃったり、なかったことにしちゃったりするのです!

遊びの中で、ふざけてやってたらたぶんなんでもないんでしょうが、とくに人前に立つと、自分をガードしたり、なにかちゃんとやらなくちゃ!という無意識のブレーキが働くんでしょうか。

「乗ってた船が沈んで、無人島にたどりついたんだよね?」

「うん、でもすぐに通りかかった船の人が見つけてくれて無事に帰ってこれた!」

まぁ、実際の人生であれば、それはなによりでした!ってことになりますが、ドラマや物語は冒険をしてなんぼ、厄介ごとにまきこまれてなんぼ。主人公は困難を乗り越えてゴールにたどり着くのです。すぐに帰って来ちゃったらドラマの1回目が最終回になっちゃいます。


加えてこのインタビューゲームは、聞き手が「相手の意図を汲みつつサポートする」というシステムなので、このへんがもひとつやっかい。

「昨日学校の帰りに犬に噛まれたんだよね?」

「そうなんだよ!いつも吠えてくるでっかい犬に噛まれちゃってさー」

「それでどうなったの?」

この「それでどうなったの?」の代わりに

「それで、わんわん大声で泣いちゃったんだってね?」

ってな具合に、自分がちょびっと、相手をリードする必要があるのです。

だけど聞き手だって、その先を知ってるわけじゃありませんから、ついつい「それでどうなったの?」とか「痛かった?」って聞きたくなっちゃうわけですね。

もちろん「痛かった?」でもべつにわるかないんですが、この場合、話し手が「痛かったかどうかを決める(リードする)」ってことになります。

この「相手に聞く/決めてもらう」のと「自分が決めてあげる/提案する」の違いが、「なんとなくわかってきたぞ〜」というところで終了。

ちなみにこの日、一番盛り上がってたのはこのコンビ…


後半。ふと思い立って「ジブリッシュ」に挑戦。

「10分でマスターできる外国語があるんだけど!」というとみなさん、疑心暗鬼の眼差し。

ほんとだってば!ということでやってみました。


「ジブリッシュ」はでたらめ言葉。演劇のトレーニングでもよく使いますし、日本だとタモリさんがよくやってたアレです。最近では「ラフターヨガ」でジブリッシュに触れる人も多いかと思います。

言語の意味や思考にとらわれず、相手とダイレクトに感情のやりとりができたり、伝えよう/汲み取ろうというエネルギーがmaxになるので、有機的なコミュニケーションのトレーニングとしても非常に有効。

ただ、「でたらめな音をだして(つくって)しゃべる」ってことに、最初はとまどいや抵抗を感じる人もいるので、どうかな〜と様子を見ながらはじめてみましたら。


たぶん、10分かからなかったですね(笑)。だいぶお気に召したようで。

さあこれでまたひとつ使えるおもちゃが増えました。


即興月間、まだまだ続きます。


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